2007年11月号 連載 [CHALLENGER]
10月2日、幕張メッセのイベントホールが、大阪から乗り込んできた宮原秀夫氏(64)の事実上のお披露目の舞台になった。8月25日まで大阪大学総長をつとめ、9月1日から東京の独立行政法人「情報通信研究機構」(NICT)の理事長に転じたばかりである。NICTは旧郵政省の旧通信総合研究所と旧通信・放送機構が04年に統合した研究機関である。幕張で開かれた電子機器展示会「CEATECジャパン2007」にブースを出展したNICTは、初日の2日にスーパーイベントとして講演会を開いた。そこで行われた新理事長の講演は、宮原NICTの施政方針演説だったと言える。宮原氏の専門は情報ネットワーク学。インターネット草創期に、パケット交換技術の優位性を理論的に証明し、その後もLAN網の研究などを手がけている。ネットワーク学の第一人者だけに、講演のタイトルも「新世代ネットワーク構築への道――先端科学技術の必要性 ………
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