2007年10月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
NTTドコモの次期社長は技術畑の山田隆持副社長(59)の昇格が濃厚となった。中村維夫社長(62)は早ければ来年6月に退く見込み。ドコモでは2004年、中村氏が社長に就任する際にトップ人事が混乱した。立川敬二氏の後任を一度は、同じ技術畑の津田志郎副社長の昇格で固めながら、持ち株会社の猛反発に遭い、労務系の中村副社長を押し込んだ経緯がある。しかし、持ち株会社のゴリ押し人事の割に中村社長は業績を上げることができなかった。「番号ポータビリティー制(MNP)」の導入や「ワンセグ」機種の普及をシェア拡大の好機とできず、逆にauやソフトバンクモバイルに顧客を奪われた。山田氏は今年6月、持ち株会社副社長(技術戦略担当)からドコモに送り込まれた、いわば再建屋。その前はNTT西日本常務や設備部長と固定電話の世界が長い。ただ、ドコモ内部からは「落下傘部隊に、競争の激しいモバイル ………
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