今ごろ「好転」イラク掃討作戦

増派米軍の「一押し」でやっと脱したモグラ叩き。愁眉を開いた米国は、駐留軍を削減できるか。

2007年10月号 GLOBAL [ブッシュの出口]

  • はてなブックマークに追加

9月3日、ブッシュ米大統領はイラク西部の米軍基地を電撃訪問し、ぺトレイアス司令官らから「現在の成功が続けば、今より少ない米兵力で現在と同じ治安を維持することも可能だ」との説明を受けたことを明らかにした。この発言は米軍増派の成果を踏まえ、駐留米軍縮小の可能性に言及したとも受け止められた。潮目は変わったのか。それとも、北部クルド人地区キルクークで8月10日に起きた大規模テロのように、戦場が単に拡散しただけなのか。日本のテロ対策特別措置法の延長問題も絡むだけに、7月にイラクを視察し、7月30日付のニューヨーク・タイムズ紙に「勝てるかもしれない戦争」(A War We Just Might Win)を書いた米ブルッキングス研究所上級研究員マイケル・オハンロン氏に現状を分析してもらうことにした。以下は本誌への寄稿である。*イラクで事態が好転しているのはなぜか。望ましい結果に向 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。