舛添と並ぶ改造内閣の救世主。慎太郎にケンカを売り「第2の竹中」に大化けするか。
2007年10月号 POLITICS
「内閣に入って協力してもらいたい」。8月16日夜。首相・安倍晋三は前岩手県知事の増田寛也を電話で懸命に口説いていた。増田は「私は地方行政や分権改革しか分かりませんから」と慎重に答えた。安倍にはそれで十分だった。参院選で痛撃を食らった「地方」対策の切り札。入閣は内閣改造の10日以上前のこの瞬間、内定した。身軽な内閣府特命相か、郵政民営化や通信放送も含め強大な権限を持つ総務相か。安倍は熟考の末、総務相に据えた。閣僚名簿の発表時にいの一番に名前が読み上げられ、建制順で第一位の格式を誇る総務相。異例の民間人抜擢にも自民党内の反発が目立たないのは、増田が「改革派知事」として3期12年、地方の現場で汗を流してきた実績だけが理由ではない。増田の助走は小泉前政権の終盤から始まっていた。まず昨年4月、当時の総務相・竹中平蔵が国と地方の税財政改革(三位一体改革)で ………
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