厚労省が余計なお世話「新医薬品産業ビジョン」

2007年10月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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厚生労働省は8月下旬に5年ぶりに医薬品産業ビジョンを書き換え、発表した。前回のそれには日本発のグローバルメガファーマ(世界規模の巨大製薬企業)を2、3社と記したものの、今回は1社減らして1、2社とした。この5年間に世界の製薬企業の再編が進んだ。欧州各国のグローバルメガファーマは、例えば英国はグラクソ・スミスクラインとアストラゼネカ、フランスはサノフィ・アベンティス、ドイツはバイエル・シエーリングとベーリンガーインゲルハイム、スイスはロシュとノバルティスというように、まさしく1、2社に集約された。日本でグローバルメガファーマを目指すのは武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、エーザイのいわゆる4強。新ビジョンは、4強では多すぎるということだが、業界再編を推し進める政策や現実的なビジョンを、厚労省が打ち出せるのかとなると、はなはだ疑問。厚労官僚には産業 ………

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