2007年10月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
衆参両院選挙をはじめとする自民党の選挙対策を一手に仕切る選対総局長に、安倍側近の菅義偉・前総務相が就いたことで「首相は衆院解散、総選挙をホンキで考え始めたのではないか」との憶測が広がっている。菅氏は衆院神奈川2区という自民党の選挙基盤が脆弱な大都市部選出にもかかわらず、1996年の初当選以来、4回連続で小選挙区を制している。菅氏の地元活動スタイルが、駅頭での演説やミニ集会など無党派層を強く意識した「小選挙区型」であることから、「勝敗のカギを握るのは無党派層」が持論の首相が最終決戦に備え、「選挙参謀」に起用したのは間違いない。ただ、こうした首相の目論見は政権が来年も続くことが前提。報道各社の世論調査で内閣支持率が回復傾向となったことで、首相周辺が「やはり続投判断は正しかった」と強気を取り戻した直後に農水相が辞任に追い込まれ、再び視界不良に陥った ………
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