楽天――崖っぷちの 「独善経営」

TBSは10月にも防衛策発動を決める。三木谷は裁判に訴えるだろうが、その時、株価はどう動くか。マーケットは「暴落懸念」を嗅ぎ取っている。

2007年9月号 BUSINESS [企業スキャン]

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「株式時価総額が1兆円あった2年前とは大違い。今は時価総額が有利子負債(06年12月、5464億円)を下回った現実を、三木谷(浩史・楽天社長)は見ていない」「ヒルズバブルはとうに終わったのに、いまだにインターネットを支配するかのような『楽天合衆国』構想を真顔で語る姿は尋常じゃない。まるで裸の王様じゃないか」取引関係にある銀行幹部の間で、最近、こんな不信感が広がっている。4万円を大きく割り込み、ピーク時の半分以下に下落した株価に呼応するかのように、経営の迷走ぶりが伝わってくるからだ。TBS経営統合問題では、先のTBSの株主総会でもはや勝敗が決した感さえあるのに、三木谷はなお「10年戦争のつもりでやっている」「マードックが米ウォール・ストリート・ジャーナル紙買収に成功したことでも分かるように時代の流れはネットとメディアの融合だ」などと、狂信的なこだわりを見せ ………

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