政界再編の臭いを嗅ぎつけた竹中が猛然と動き始めた。遂に小泉の出番が回ってきた、と。
2007年9月号 POLITICS
「内閣改造は決して焦るな。じっくり構えていけば、状況が見えてくる」相変わらず政治の表舞台には出てこない前首相・小泉純一郎。実は7月29日の参院選での自民党惨敗直後、崖っぷちに立たされた首相・安倍晋三にこんなメッセージを届けていた。「参院選は政権選択の選挙ではない。負けても首相は辞める必要などない。辞めねばならないのは衆院で内閣不信任決議案が通った時だけだ」小泉は半年も前から、結果を見通していたかのように「負けても安倍続投」論で早々と予防線を張っていた。選挙戦中、遊説先で「これでは40議席に届かないかも知れない」と焦る自民党議員に「何だ、そんなに取れるのか? だったら、どうってことないだろ」と平然と言い放ち、絶句させてもいる。「負けても続投」「改造は急がない」。選挙後の安倍の素早い判断と行動は、御簾の向こうからのこの小泉の指南とぴたりと軌を一に ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。