中越沖地震で「大揺れ」 東芝の原子力事業

2007年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

新潟県中越沖地震によって、建設当初の想定を大幅に上回る揺れに直撃された東京電力の柏崎刈羽原子力発電所。耐震設計が根底から覆された格好だが、青ざめたのは東電ばかりではない。6千億円を超える大枚を投じて米原子力大手、ウエスチングハウス(WH)を買収した東芝も冷や汗をかいた。WHが開発した新型の加圧水型軽水炉「AP1000」は緊急時に炉心を冷却するため、大量の水が原子炉の上の大きなタンクに蓄えられている。ポンプを駆動させなくても重力で水が自然落下するから安全という触れ込みだったが、大地震で揺さぶられては頭でっかちのタンクが損傷するのは必至。万が一の時に炉心を冷やそうにも肝心の水が出てこないという最悪の事態も想定されるのだ。AP1000は日本の耐震基準を満たせないだろうというのが国内の原子力関係者の一致した見方。だから東芝も米国や中国に売り込む考えだった。とこ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。