2007年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]
介護不正問題を起こしたコムスンに対する「週刊新潮」の報道スタンスが失笑を買っている。当初、新潮はコムスン問題をさっぱり取り上げようとしなかった。「介護最前線」なるコムスンとのタイアップ広告を連載していたから、と関係者は打ち明ける。ところが、長期連載が6月21日号で打ち切りになるや、翌号から手のひらを返したように、コムスンと同社の親会社であるグッドウィル・グループ会長兼CEOの折口雅博氏を叩き始めた。あまりの豹変に「『週刊新潮』に連載している著名ライターらがコムスン問題を批判する原稿を寄せてきたため放置できなくなったのでは」(出版業界関係者)などと憶測を呼んでいる。常日頃、「ジャーナリズム精神を忘れたのか」と、大上段に構えて「朝日新聞」叩きを展開してきた週刊誌だけに、「他のメディアをけなす前に自らの報道姿勢を慎重に検証すべきではないか」などと、 ………
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