松井証券で社長実弟が退任

2007年9月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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三菱UFJフィナンシャル・グループと資本業務提携を進めている松井証券だが、交渉がいっこうにまとまらない。「次期社長候補」とされ、鳴り物入りで入社した松井道夫社長の実弟の務台則夫副社長が5月に退任。その他役員クラスの辞任も増えており、前途に暗雲が垂れ込めている。「三菱とは交渉中です」。7月下旬に開かれた四半期決算発表の席上で、松井社長はこう述べたが、実際はあまり進んでいない。もともと三菱は15%程度の株式の保有と、業務提携とをセットで考えていた。ところが松井社長は一族で過半数の株式を保有することにこだわっており、三菱側は「これでは松井一族の会社から脱却できず、柔軟な連携が難しくなる」と頭を抱えている。さらに、松井社長については「会社の所有者であり経営者。独裁的な色彩が強くなり、社員はみな意見が言えなくなっている」(関係者)との懸念もある。ネット ………

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