「伊勢丹・三越」ダントツ連合の衝撃

両雄の動きはさらなる再編を促す。注目は高島屋とミレニアムリテイリングの行方だ。

2007年9月号 BUSINESS

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三越と伊勢丹の2006年度の売上高を合計すると1兆5858億円。大丸と松坂屋が統合して9月に発足するJ.フロントリテイリングの同1兆1736億円を超えてダントツだ。伊勢丹は20~30代のヤング女性に人気がある。一方、三越は中高年層に強く、法人需要も根強い。統合交渉が成立した暁には最強の百貨店が誕生する。流通業界は今、こんな声で持ちきりだ。03年に西武百貨店とそごうが統合してミレニアムリテイリングが誕生して以降、今年9月のJ.フロントリテイリング発足、阪急百貨店と阪神百貨店の統合による10月のエイチ・ツー・オーリテイリングの出発と相次いだ大型統合は、最高潮を迎えている。

「開成同窓」社長が意気投合

三越の企業価値は不動産にもある。東京の日本橋本店や銀座店の土地は自社保有。近年の大都市の地価上昇でその価値は上昇の一途だ。松坂屋の銀座店を高層ビルにする計画について、「百貨店はやめて、すべてオフ ………

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