ニューヨークに限らず米大都会インフラ老朽化

2007年9月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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ニューヨークの中心にあるグランド・セントラル駅付近で7月18日夕、雷雨で側溝から溢れた雨水が地下の蒸気管に流れ込み、管が破裂して近くの変圧器が大爆発、30人以上の死傷者を出した。この惨事は、アメリカの大都会の道路や地下構内、高層ビルの冷暖房に利用される蒸気管などのインフラの老朽化と、点検・補修が不十分なことを浮き彫りにした。ニューヨーク市はこれまでインフラ開発と管理・運営に年45億ドルも支出してきた。対象は、蒸気管のほか、地中ケーブル、電話線、道路、橋、公立図書館、公立学校、飛行場など。しかし蒸気管を新設するわけではなく、過去の遺物に頼っていることが多い。インフラの不備はニューヨークだけではない。米大都市土地利用協会の調査報告によると、30州の公共交通機関の企画担当者のうち、25州が「米国の交通機関インフラは需要を満たすだけの許容量を持っていない ………

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