歴史的な惨敗でも創価学会は負けるが勝ち

2007年9月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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大苦戦が予想されたが、現職4人の黒星は想像を超えていた。公明党は神奈川選挙区で松あきら氏、埼玉で高野博師氏、愛知で山本保氏が落選。比例区も前回より86万票減らし、776万票にとどまり、党副代表の草川昭三氏まで落選した。目標の13議席を大幅に割り込む9議席という歴史的な惨敗である。テレビの選挙速報に登場した太田昭宏代表、北側一雄幹事長は顔色なく、「創価学会の皆さま」へのお詫びを口にした。こうした表立った場面で、公明党幹部が学会員向けの言葉を発するのはきわめて異例。「ひどすぎる結果」に、タブーを破らざるを得なかった。しかし、聖教新聞を読む限り不思議なほど惨敗感はない。確定票が出た翌日の7月31日、同紙は社会面で「公明党、比例区7人当選」と淡々とした筆致で選挙結果を伝え、脇見出しで「(落選した)愛知、埼玉、神奈川選挙区 過去最高得票の善戦」と強調した。参 ………

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