参院選でOBが全滅 「農協出身議員」頼みの農水省

2007年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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自民党が歴史的大敗を喫した参院選。国会議員の輩出源となっている霞が関にとっても大きな痛手だ。なかでも農林水産省はOBの「指定席」だった比例区の現職2議席を一挙に失った。とりわけショッキングなのは「キャリア事務官」出身で、本省局長も経験したエリート、福島啓史郎氏の惨敗。同氏の得票数はわずか6万6千票。自民党比例候補35人中のビリから5番目だった。首相と同郷の山口県出身で、「安倍直系」を売り物に戦ってきただけに、首相の不人気と、農水省の集票力衰退のダブルパンチを受けた格好だ。一方、初の農協生え抜き候補として、比例区に挑んだ全国農協中央会(全中)の山田俊男・前専務理事は44万9千票を獲得。自民党比例区のトップ当選、舛添要一氏に次ぐ高得票で、農協集票パワーの健在ぶりを見せつけた。山田氏は早大出身の60歳。全中の大卒プロパーのトップとして、農水省と各地の農協 ………

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