「内外格差」忘れた内向き志向

2007年9月号 連載 [隗より始めよ]

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注目の参議院選挙は、与党の惨敗という結果に終わった。敗因は、与党が年金や政治とカネに関する問題処理を誤り、国民の怒りを買ったことにあるとされる。いずれも重要な問題だ。しかし日本の針路を左右する国政選挙のテーマとしては、視点がいかにも内向きに過ぎないか。2005年の年末近く、筆者はある講演で、日本とドイツの比較論を試みたことがある。戦後復興の歩みはもとより、製造業に強い産業構造、銀行中心の金融システムといった面で、両国には共通項が多い。しかし、構造改革に対する取り組みという面では、日本が一歩リードしているかも知れないというのが、その趣旨であった。小泉改革を意識した発言であったことは言うまでもない。ちょうど当時は、日独双方とも秋に行われた総選挙の直後であり、日本では与党が歴史的大勝に沸く一方、ドイツでは実力未知数のメルケル政権が誕生したばかり。 ………

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