パイレーツ・オブ・行動派
2007年8月号 連載 [経営者のひきだし 第16回]
「言語は常に出(いだ)し易く、理行は常に虧(か)け易し」――立派な言葉は、いつでも出しやすい。でも、理にかなった行動は、ないままに終わりやすい。そんな意味である。よく知られる江戸後期の禅僧・良寛の言葉だ。良寛は、法を教えるには、言葉で説くよりも自ら実践で示すほうがどれだけ大事か、と考えた。だから、自らに対し、言葉の多さや喧しさ、話の長さやくどさを戒め続けた。だが、凡人には、何事も言うは易く行うは難し、である。地方の経済力の衰退と高齢化、そして大都市部との格差拡大。これらを日本の将来にとって重大な問題ととらえ、「解消すべき」と声を大にする経済人は多い。だが、その解消に立ち向かう人、そこに事業の価値を見いだす人は、ほとんどみない。時代は、真の行動派を求めている。百の言より一つの行動。それを貫こうとしている経営者が、この人だ。新浪剛史さん。ロー ………
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