霞が関に刺された安倍政権

社保庁の底知れぬ暴露に、中川幹事長は「自治労の自爆テロだ」と呻いた。霞が関の返り討ちにあった真相とは。

2007年8月号 POLITICS [「反霞が関革命」の蹉跌]

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思い起こせば、躓きの淵源はこの一文にあったのかも知れない。「社会保障番号の導入や徴収一元化について検討」社会保障制度を巡る「徴収一元化」。それが意味するところは明白だ。年金などの保険料を扱う社会保険庁の徴収部門と、徴税機関である国税庁を統合して英米カナダ流の「歳入庁」を創設する構想を指す。参院選で歳入庁構想を掲げるのは民主党だ。保険料未納の深刻化も踏まえ、国民全員が加入する基礎年金を今の社会保険方式から、財源を全額消費税で賄う「税方式」に転換することを提唱する。これと一体で社保庁と国税庁の統合を訴える。対する自民党。幹事長・中川秀直は今でこそ「腐り切った社保庁を国税庁に統合すれば、徴税もメチャクチャになって国家が崩壊する」と歳入庁を真っ向から否定している。ただ、冒頭の一文は民主党の公約ではない。驚くなかれ、昨年9月1日、自民党総裁選出馬に ………

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