中国レノボが地団駄 IBMの静かな撤退

高値でババを掴ませ、株も売り抜けるあこぎな米国流。背伸びした買収を悔やんでも、もう遅い。

2007年8月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

これも白髪三千丈のたぐいか。「中国の国内ブランドが国際ブランドに発展した成功例であり、中国企業のグローバリゼーションにとって極めて有意義なテストだろう。画期的な意義がある」(中国国際広報協会の鄭硯農事務局長)絶賛されているのは中国のパソコン(PC)メーカー「レノボ・グループ」(聯想集団)である。国家研究機関の中国科学院を母体として生まれただけに(旧社名レジェンド)改革開放のシンボルであり、コンピューター生みの親のIBMからPC部門を17億5千万ドル(約2千億円、負債引き受け分を含む)で買収した時は喝采と驚きに包まれた。それから2年。ヒューレット・パッカード(HP)、デルに次ぐ世界第3位の座は、この1~3月期に台湾のエイサー(宏基)に抜かれて4位に転落した(ガートナー調査)。IDC調査ではエイサー、レノボともシェア6.7%のため、レノボはまだ「3位堅持」と言い張 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。