2007年8月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
今年の財務省幹部人事は局長級以上がほぼ全員交代する大型人事となった。ほぼ順当ななかで、多くの人が首を傾げたのは石井道遠主税局長の交代。石井局長は事前の新聞辞令では留任だったが、6月26日に藤井秀人事務次官らが官邸を訪れた後、情勢が一変した。どうやら官邸と尾身財務相が石井局長の留任に待ったをかけたのが真相のようだ。とはいえ、石井局長は財務総合政策研究所長に回るのだから単純な更迭ではない。官邸の狙いは幹部をすべて入れ替え、財政再建や税制改革に取り組むポーズを見せたかったようだ。幹部人事の発表は当初は7月5日だったが、塩崎官房長官が前倒しを指示して3日になった。内閣支持率の低下に少しでも歯止めをかけようと、久間防衛相が辞任した日に財務省の幹部総入れ替えをぶつけた。それにしてもちょっとお気の毒な財務省幹部の面々。天下りに対する厳しい目があってOBの再就 ………
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