2007年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
信託銀行の大半がメガバンクの持ち株会社の傘下に入り、三菱UFJ信託銀行(三菱、東洋、日本、東京の各信託銀行が母体)やみずほ信託銀行(旧安田信託銀行)はグループの「信託会社」に成り下がり、もはや「銀行」とは名ばかりだ。残る住友信託銀行と中央三井信託銀行がいつまで独立路線を維持できるか。信託をグループ内に取り込めていない三井住友FGが、中央三井の奪取に動くとの観測が浮上しはじめた。三井住友FGは発足時に住友信託、中央三井の自主独立を許し、信託部門がリテール戦略のアキレス腱となっている。都心地価のミニバブルや団塊世代の退職金需要が追い風となり、大手信託銀行の07年3月期は総じて好決算。三菱UFJ信託が26.4%増、みずほ信託は58.3%増の最終利益を上げ、それぞれ持ち株会社に大きく貢献した。一方、「孝行息子」を持たない三井住友FGは「住友信託も中央三井も言うことを ………
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