新車の車内に発散する無数の有害化学物質。強い痙攣を起こすものもある。「お飾り」の規制では防ぎようがない。
2007年8月号 BUSINESS [危ない新車の臭い]
新車に乗ると、くしゃみがよく出て、なんとなく鼻がつんとする場合がある。さらに、ひどくなると、頭が痛くなったり、運転中やけに眠くなったりする症状が出る。2006年8月21日付の産経新聞生活面では「新車を運転していたら、頭が痛くなり、吐き気がしてきた。そのうちボーッとなり、ブレーキを踏むタイミングが遅れることがあった。……専門家にアドバイスを求めて車内の換気をこまめに行うようになった」と体験者の話を載せている。この原因は、主に自動車の内装材の材料や接着剤などに含まれる化学物質にある。自動車の内装材には、塩化ビニール樹脂やフェノール樹脂、二液性湿式接着剤などが用いられている。高級車によく使われる革シートは、アルデヒド化合物(ホルマリンなど)によって柔らかくされている。こうした材料から、ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性有機化合物(VOC)が発生し、人 ………
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