42歳の「切れ者プリンス」

2007年8月号 連載 [CHALLENGER]

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独立色の強い経営姿勢で「四国の暴れん坊」の異名を持つ製紙業界3位の大王製紙。2代続いた創業家以外からの社長の後を受け、井川意高(もとたか)氏が社長に就いた。創業家出身の社長は、現最高顧問の実父高雄氏が1995年に社長の座を退いて以来、12年ぶりだ。意高氏は就任発表記者会見で、「連結売上高を5千億円に乗せ、早期に過去最高益を更新したい」と意気込みを語った。「製紙業界最後のワンマン社長」と呼ばれ、現在も実権を握る高雄氏は、戦前に設立した愛媛の和紙会社を一代で総合製紙会社へと導いた創業者、伊勢吉氏(故人)の長男。意高氏は、高雄氏の長男だ。大王製紙は井川一族や系列企業だけで3割近い株式を保有する同族企業。意高氏の社長就任は、社内外で既定路線とされていた。筑波大付属駒場高から東大法学部に進み、卒業後の87年4月に大王製紙に入った。「エリエール」ブランドで知ら ………

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