ABCマートのTBS株投資も、森電機のマネーゲームも、不思議と人脈が重なる。東証などが調べ始めた。
2007年8月号 BUSINESS
投資の鉄則は沈黙――。東証1部上場の靴小売りチェーン「ABCマート」の創業者、三木正浩会長は、これを守ってわずか7カ月弱で約80億円と推定される利益をあげた。「沈黙」は憶測を呼ぶ。昨年11月30日の大量保有報告書で、三木会長が代表を務めるイーエム・プランニング(三木氏個人の資産管理会社)がTBS株を5%超取得したことが判明して以来、楽天とTBSの戦いに割って入ったこの「第三の男」の背景が語られてきた。1955年に三重県伊勢市に生まれ、北朝鮮系の民族学校を経て名古屋の東邦学園短期大学で学び、アパレル商社で“修業”後に独立、英国ブランド「ホーキンス」のヒットで立志伝中の人物となったが、それは本誌も5月号で詳述している。TBS株取得についても諸説が乱れ飛んだ。ドン・キホーテの安田隆夫会長、セガサミーホールディングスの里見治会長兼社長らとの共闘説、楽天の三木谷浩史会長兼社長 ………
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