「全員当選」が当たり前の軍団が大苦戦。与党連立のキーマンまで当落線上の有り様だ。
2007年8月号 POLITICS
6月25日――。国会終盤の与野党攻防はピークに差し掛かっていた。そのさなか、国会内の自民党参院議員会長室では自民、公明両党の参院幹部5人が顔を突き合わせていた。自民党参院のドン、参院議員会長の青木幹雄が気合を入れる。「よーし、こうなったら腹をくくっていきましょうや」公明党参院議員会長で党副代表の草川昭三が応じた。「よし。そうしましょう」この強固な青木-草川関係は、5年5カ月続いた小泉政権を支えた「生命線」の一つだった。草川と言えば青木との関係のほかに、前首相・小泉純一郎の秘書官だった飯島勲とも太いパイプを築いていた。草川と飯島が連日のように、情報交換していたことは永田町では、知る人ぞ知る話である。
昨年9月28日、首相退任直後の小泉と、公明党の支持母体・創価学会名誉会長である池田大作が会談したのも、草川-飯島ラインのなせる業だった。今年2月某日。 ………
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