下咽頭癌を克服した与謝野馨氏の近況

2007年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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昨年10月、下咽頭癌の摘出手術を受け、療養に努めてきた与謝野馨前経済財政担当相(68)が参院選後の第一線復帰を虎視眈々と狙っている。月刊誌「文藝春秋」で自らの癌告知体験を赤裸々に明かしたかと思えば、財政と年金制度の危機を「国民に告知」すべきだと持論を展開。続いて文芸誌「文学界」の最新号では元東大全共闘議長・山本義隆氏がルネサンス解釈の刷新を試みた大部の新著『一六世紀文化革命』の書評を執筆している。酒やタバコは控え、食事も好物だった肉から魚中心へと体調管理には細心の配慮。もっとも、悪友の園田博之氏らが誘う麻雀は早々と再開した。権力操縦のアマチュアぶりが際立つ首相官邸に手を焼く財務省や経産省などは駆け込み寺よろしく与謝野詣でに余念がない。是々非々の与謝野氏だが、官僚たちの苦情にじっくり耳を傾けた結論は「この政権には統治能力がない」。病床でも頭を ………

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