2007年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
7月10日付の経済産業省の幹部人事が興味深い。北畑隆生事務次官(昭和47年旧通産省入省)は留任、同期の北村俊昭経済産業審議官が退任し、その後任に豊田正和通商政策局長(48年)が昇格した。この結果、留任した望月晴文資源エネルギー庁長官(48年)と鈴木隆史経済産業政策局長(48年)が、次の次官を争うことになった。隠然たる影響力を持つ村田成二元次官(43年、現日本生命顧問)が推す鈴木氏と、人望のある望月氏との一騎打ちは、参院選の結果次第。安倍政権が存続し、甘利明経産相が続投すれば望月氏有利。安倍退陣となれば、次の大臣による。今回の人事の特色は、技官出身の福水健文経済産業政策局地域経済産業審議官(51年)が中小企業庁長官に大抜擢されたことだ。来年の洞爺湖サミットの主要テーマは環境問題である。担当の産業技術環境局長に事務官を充てることを至上命題とした北畑─松永和 ………
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