土方歳三<下>

咲ける日だけにさいて散る

2007年7月号 連載 [第二の男 第6回]

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池田屋事件で、新選組の勇名は一気に轟く。その記憶も覚めやらぬ元治元(1864)年7月18日、長州藩兵が上京して、禁門の変(蛤御門の変)が勃発。新選組も出陣し、伏見より天王山へ。近藤が半数を率いて会津藩兵らと山頂を攻め、真木和泉らを自刃に追い込んだ。戦力の増強が必要になる。9月から10月に近藤は東下して、伊東甲子太郎を勧誘した。北辰一刀流の達人で水戸学に長じ、人望があった男だ。また、幕医の松本良順を訪ね、西洋認識を深めているのが興味深い。慶応元(1865)年2月、土方に暗いイメージを与える事件が起きた。結成以来の同志山南敬助が脱走し切腹したのだ。2人の不和説、健康問題……真相は不明だ。3月、西本願寺に屯所を移し、翌月に伊東が参謀職になった。歳三は隊士募集で江戸に下り、2年ぶりに里帰りして、許嫁の於琴と別れたという。閏5月、松本良順が屯所を訪れ、不健康な環境を ………

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