「三浦NTT」のアキレス腱

総務省が「電波の宝刀」を抜いた。移動通信網開放に面従腹背のドコモはのけぞるが、反応は鈍い。

2007年7月号 COVER STORY [通信産業バトル]

  • はてなブックマークに追加

6月28日、NTT(日本電信電話)は株主総会を開き、持ち株会社のトップを5年間務めた和田紀夫社長(66)が代表権のない会長に退き、三浦惺副社長(63)の社長昇格を正式に決める。これによって、NTT初代社長の真藤恒氏(石川島播磨重工業出身)を除いて、技術系(設備)と事務系(労務)の生え抜きが交代で社長に就いた恒例のタスキがけ人事が崩れる。和田―三浦新旧社長はともに労務畑出身で、事務系が2代続くことになるからだ。慣例を破った和田社長の胸中には、竹中平蔵前総務相の置き土産である「2010年のNTT経営形態見直し」があったことは間違いない。企業存亡の激震を乗り切るには、いったい誰が適材なのか……。社長候補としては、昭和44年(1969年)入社組の高部豊彦NTT東日本社長(60)、和才博美NTTコミュニケーションズ社長(60)、中村維夫NTTドコモ社長(62)のトリオのうち、高部、和才氏も有 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。