ロシア39歳大富豪が極東で原発計画

お忍びで会った自民党の中川政調会長に「原子炉などプラント一式を日本から調達したい」──。

2007年7月号 GLOBAL

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ゴールデンウイーク中にロシアを訪問した自民党の中川昭一政務調査会会長は、サンクトペテルブルクでトヨタの自動車工場を視察しただけではない。4月30日にモスクワで、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのロシア新興財閥(オリガルヒ)の一人と会っている。39歳にしてロシア一の富豪――ロシアの金融誌「フィナンス」によれば、212億ドル(約2兆6千億円)という途方もない資産を保有するオレグ・デリパスカである。彼の帝国は「バーザブイ(ベーシック)・エレメント」という投資会社の傘下に6部門あるが、同社が株式66%を保有するルスアルは世界最大のアルミニウム精錬企業。昨年10月、ルスアルはロシアのアルミ大手スアルとスイスの金属商社グレンコアのアルミ部門を吸収合併し、統一ルスアル設立を発表した。これで彼は自他ともに許す「アルミ王」となったのだ。彼はニジニノヴゴロド(旧ゴーリキー)州生ま ………

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