「ジェネリック医薬品」誘導策の衝撃

財務省が特許切れ新薬の大幅な薬価切り下げを検討。驚愕する医薬品メーカーに淘汰の嵐が吹く。

2007年7月号 BUSINESS

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財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会が、新薬メーカーを驚愕させる新たな薬価引き下げ策の検討に入った。すでにジェネリック医薬品が発売されている先発医薬品の薬価をジェネリック並みに強引に引き下げるというもので、これが実現すれば日本の薬剤費は1兆円以上削減できる。グローバリゼーションに出遅れ、海外に打って出る新薬候補を持たない新薬メーカーにとっては死活問題だ。日本の新薬メーカーの再編は、山之内製薬と藤沢薬品工業が合併したアステラス製薬、三共と第一製薬が合併した第一三共などに象徴されるように、グローバル展開を睨んだ再編だった。次に予想される再編は、中堅新薬メーカーの生き残りをかけた再編であり、外資系を含めたジェネリック医薬品メーカーまで抱きこんだ再編が起こる可能性が高い。最近テレビ、新聞を賑わしているジェネリック医薬品とは、医師が処方する医 ………

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