「白いアル・カイダ」に米国慄然

見分けがつかない恐怖。アルバニア人テロリストは白人。米国内の陸軍基地を狙った。

2007年7月号 GLOBAL

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米連邦捜査局(FBI)は5月7日、ニュージャージー州のフォートディックス陸軍基地にテロ攻撃を仕掛けようと計画していた6人を逮捕、「可能な限り多数の米兵の殺害を企てた」容疑で起訴した。6人は22歳から28歳までのイスラム過激派の青年で、出身地の内訳はセルビアのコソボ自治州1人、マケドニア3人(兄弟)、ヨルダン1人、トルコ1人である。4人が旧ユーゴスラビア出身のアルバニア人なのだ。FBIの囮捜査にひっかかり、カラシニコフ銃AK47や自動小銃M16、軽機関銃M60、迫撃砲、ロケット弾、C4プラスチック爆弾、ダイナマイトの原料であるニトログリセリンなどを購入しようとして拘束されたのだが、事件を摘発した当局も米国民も背筋が寒くなった。米国内の軍事基地を襲撃する企ては「9.11」以来の本格的なテロ計画になるからだが、それだけではない。

種をまいたのは米国とEU

6人の容疑者のほとんどが中東ではなく、欧州出身 ………

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