2007年6月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
横行する汚職に業を煮やした中国共産党は、政府機関などの監視を担当してきた党委員会と党紀律委員会の2機関をさらに監視する超越的独立機関の構想を本格的に検討しているようだ。党の理論的支柱である中央党学校の機関誌「学習時報」はこのほど、この2機関を専門的に監視する監督委員会の地方での試験的実施について好意的に触れ、拡大していく意向を示唆した。同誌は、04年1月に四川省雅安市で、2機関を監視する監督委員会を設置したことを紹介。監督委で「不適」との評価が全委員の3分の1を上回った場合、罷免できるようにしたという。また、省レベルの紀律検査委では、人事刷新した15自治体のうち10自治体で、責任者の紀律委書記が違う地方から任命されたほか、北京、重慶、上海など直轄市を中心とした5自治体では紀律委書記に中央の人材を任命したという。西欧のオンブズマンのような中立的な機関 ………
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