関西財界の「黒衣」が関西電力に帰参

2007年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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関西経済連合会の秋山喜久会長(関西電力相談役)を支えてきた向井利明専務理事が退任し、6月に副社長として出身母体の関西電力に戻る。向井氏は1969年に早稲田大学政経学部を卒業し、長く関電の広報部門を率いてきた。父は参議院議員の向井長年・元民社党副委員長。80年に4選を果たしながら、過酷な選挙戦の疲れから開票半ばで息を引き取ったことは有名だ。父親が政治家だったことから向井氏は政官財界に顔が広く、関電や関経連ではフィクサー的な役割を果たしてきた。関電の大物フィクサーといえば社内クーデター「関電2.26事件」で失脚した内藤千百里・元副社長が有名。この衣鉢を継ぎ、向井氏がフィクサーにのし上がれるか、注目に値する。向井氏の後任は奥田真弥・日本繊維産業連盟副会長兼事務総長。経産省OBとあっては商都・大阪の名折れとなる人選。官僚頼みで、下妻博・関経連新会長(住友金属 ………

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