危機去らぬスターフライヤー またも全日空の思う壺か

2007年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

羽田と北九州を結ぶ新規航空会社、スターフライヤーの迷走が続いている。4月半ば、ようやく全日本空輸との間でコードシェア(共同運航)が合意。6月から一日11往復の同社便(一便144席)のうち、10往復について最大25%(38席)の座席を全日空に買い取ってもらうことになった。これにより、実質初年度の06年度は59%に低迷した平均搭乗率が69%へと10ポイント上昇。同社が採算ラインとしている63%を大きく上回るとみられる。全日空が救いの神かに見えるが、そう単純ではない。スターフライヤーの平均単価はおよそ1万6千円だが、全日空の買い取り価格は1万1千円程度で5千円も安い。経営危機の日本航空を尻目に全日空は絶好調。「スターフライヤーの足元を見て大幅な値下げをのませた」(関係者)。この結果、全日空の販売力、マイレージサービスによる顧客囲い込みで搭乗率は上がるものの単価が落ち、採 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。