2007年6月号 DEEP [ディープ・インサイド]
イラクの首都バグダッドにある日本大使館の一部が密かに、より安全な地域に移転していたことがわかった。一部と言っても正確には大使の居所だけが移動した。他の大使館員は、従来の大使館に勤務しており、大使だけ別格のこの扱いに、外務省内からも疑問の声が挙がっている。外務省関係者によると、今年1月7日に、大使館のあるインターナショナルゾーンから、米軍が完全に掌握、管理している、より安全なグリーンゾーンに一部を分館という形で移転したという。理由は昨年、インターナショナルゾーンを移動中の大使館車が流れ弾に当たりフロントガラスが破損するという事故があったため。大使の移動を最小限に抑える目的で、大使の執務室と公邸を分館として移設したのだという。これまで大使が執務していた本館には、日本との連絡に必要な通信設備が残っている。このため大使以外の館員やイラク人警備隊は ………
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