「プリンス」が国内営業を指揮

2007年6月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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トヨタ自動車の豊田章男副社長が6月から、国内営業担当に就任することがほぼ固まった。トヨタの大きな経営課題の一つが国内販売。全体需要が伸び悩む中、鳴り物入りで導入した「レクサス」も苦戦を強いられている。創業家出身のプリンスに敢えて「重荷」を背負わせ、「帝王学」を学ばせるのだから、「いよいよ大政奉還の準備に入った」と関係者は見る。トヨタの国内販売は、シェアは上がっているものの、3月の販売台数が前年同月比で2ケタ減になるなど厳しい状況が続く。豊田氏にとっては社長昇格前の「最後の関門」となる。調達などを現在担当している豊田氏はこれまで、国内営業を本格的に受け持ったことはない。最大の課題を抱える部門で一定の成果を上げることができれば、誰からも文句を言われずに社長に昇格させることができる。ただ、「結果がどうあれ、章男氏は社長になる。創業家直系に国内営 ………

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