消費税「冬の陣」を控え財務省幹部が軒並み留任

2007年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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7月の財務省人事は、藤井秀人事務次官(昭和46年入省)以下の主要幹部が軒並み留任となりそうだ。自民・公明の与党は年末の税制改正大綱で消費税率引き上げの道筋を示す予定。このため、下手に人事をいじらず、水をも漏らさぬ布陣で与党を操り、消費税増税の悲願達成へ踏み出す腹積もりだ。東大法卒が幅を利かせる財務省にあって、藤井次官は京大卒の非主流派。次官の座を1年で譲ってもおかしくないが、「次の次官」は津田広喜主計局長(47年)でほぼ確定している。その津田氏を待ち受けるのは消費税増税だけでなく、道路族議員との歳出面での争い。津田局長は主計官補佐時代から公共事業畑を歩み、「国土交通省の役人よりも道路に精通している」(財務省幹部)と評される。道路特定財源の見直しに絡み、政府・与党が進める新たな道路整備計画策定を裏で操り、道路予算を削る大役を担う。増税プランの直 ………

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