2007年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
民主党の小沢一郎代表に孤立感が深まっている。先の統一地方選の知事選で有力候補を立てられなかったうえ、参院沖縄補選にも敗れ、「選挙に強い小沢」神話が消え、手足となって動く側近もほとんどいなくなってしまった。代表就任後の側近としては秘書役の樋高剛前衆院議員や達増拓也岩手県知事の名前が挙げられる。役員室長として仕えた細野豪志衆院議員も一時、小沢氏に重宝がられ羽振りを利かせていた。が、今は見る影もない。落選中の樋高氏は国会議員相手の交渉役が務まらず秘書にとどまっているし、細野氏も昨年、女性スキャンダルに巻き込まれて役員室長を辞任し閉門の身だ。小沢氏が地元岩手県から衆院議員に担ぎ出した達増氏は、先の同県知事選で当選したため永田町から去ってしまった。「小沢代表のお膝元から民主党知事を誕生させる」という目標を優先させたため、頼もしい一の子分を失った格 ………
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