村瀬治男氏 キヤノンマーケティングジャパン社長

北米で始まる「先も立ち、我も立つ」

2007年6月号 連載 [経営者のひきだし 第14回]

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日本人とは、集団催眠にかかりやすい民族なのか。カタカナや英文字で言われると、何か素晴らしいものかのように思ってしまう人が多い。そこにつけ込む商法が絶えない。「CS」という言葉も、氾濫している。「顧客の満足」を意味する英語の頭文字だ。「CSを高めよう」――この十数年、どの経営者も様々な形で口にしてきたが、よく吟味すると、結局は自社の都合を隠した「疑似CS」が少なくない。「真の商人は先も立ち、我も立つ」江戸中期の石田梅岩の言葉だ。梅岩は丹波で生まれ、京都で丁稚奉公をしながら学び、儒教や仏教、神道の思想をとり入れた石門心学をまとめた。元禄バブルが崩壊し、大商人が「儲けすぎ」と財産を没収され、追放されるのを目の当たりにして、「自分だけが儲かり、相手は損をするというのでは、本当の商いではない。お客の役に立ち、自分も適正な利潤を得るのなら、万人の心をつかむ ………

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