トヨタが中部空港に遣わす凄腕「ミニ奥田」の力量

2007年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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中部国際空港は初代社長の平野幸久氏(69)の後任として、トヨタ自動車の副社長、稲葉良睍氏(61)を招聘する。2代続けてトヨタ出身者の起用となる。平野氏は平の取締役だったが、稲葉氏は海外販売の「エース」と呼ばれ、次期社長候補に浮上したこともある大物だけに、中部財界では驚きの声が上がっている。中部国際空港はトヨタ流のコスト削減で開業初年度から黒字になるなどの「偉業」を打ち立てた。しかし、名古屋という立地や商圏から見て、国際ハブ(拠点)空港として成長できるのかといった将来像については不透明だ。「逸材」稲葉氏の派遣について、中部財界では「トヨタ首脳陣が空港の将来について相当な危機感を持っていることの表れ」との見方がある。稲葉氏は慎重派が多いトヨタの役員陣の中では奥田碩取締役相談役と並ぶ「一言居士」。このため、「ミニ奥田」との評判もある。海外留学がま ………

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