「最後のフィクサー」の辛口

『表舞台 裏舞台――福本邦雄回顧録』

2007年6月号 連載 [BOOK Review]

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1960年6月の日米安保条約改定案成立の夜、デモ隊に包囲された首相官邸で、岸信介首相は椎名悦三郎官房長官に、「全学連突入に備えて自衛隊の出動を検討してくれ」と命じた。秘書官と産経新聞の水野成夫社長に「自衛隊を出せば内乱になる」と反対された官房長官は、赤城宗徳防衛庁長官も反対なのを確認すると、首相に自衛隊の出動反対を伝えた。以来、岸は椎名に不信感を抱き、派閥継承の際にも椎名を外し、福田赳夫に継がせたのだという。竹下登は「創政会」結成に際して、ロッキード裁判中の領袖、田中角栄と話し合った。ところが田中から、総理を目指すのは自分が裁判を終え、もう一度復権した後にしろといわれ、田中の異常な執念を感じたため、逆に旗揚げの決意を固めた。やがて派閥(経世会)を結成し首相になった竹下登は、のちに子飼いの小沢一郎らに裏切られるが「俺も裏切ったからしようがない ………

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