2007年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
大衆薬トップメーカーの大正製薬の業績不振は深刻だ。主力品であるドリンク剤のリポビタンDや発毛剤のリアップの売り上げ減少に歯止めがかからない。同社は過剰流通在庫の一掃と押し込み販売を自粛するとともに、今年4月の組織改革で上原明社長がセルフメディケーション事業グループの新規事業開発部を担当、陣頭指揮に立つことになった。昨年10月には長男の茂氏、三男の健氏を理事に抜擢し、上原家総出での立て直しに懸命だ。同社の売上高は、2003年度以降連続的に下落、06年度も売上高約2400億円と当初予想を260億円程度下方修正したほど。この背景には大衆薬市場の縮小とチェーンドラッグでの激しい価格競争がある。リポビタンシリーズは03年度の売上高が1千億円を超え、ドリンク剤市場のトップブランドとして、圧倒的な販売力を誇示していた。それが今や900億円を割り込む有り様だ。さらに、特定保 ………
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