マンションを政治資金で購入して事務所費として処理。これでは党首討論に出られない?
2007年6月号 POLITICS
「小沢氏の事務所費問題がなかったら自民党は(松岡利勝農水相らの事務所費問題や柳沢伯夫厚労相の『産む機械』発言などで)大変なことになっていたはずだ」自民党の石原伸晃幹事長代理は民主党の小沢一郎代表の事務所費問題について周囲にそう漏らした。少し前に、小泉純一郎前首相が中川秀直幹事長に「小沢を大事にしろよ」とアドバイスしたのとも符丁が合う。小沢氏の事務所費問題とは、同氏の政治資金管理団体「陸山会」が都内のマンションなど12物件、10億円以上の不動産を政治資金で購入し事務所費として処理していた件だ。この問題で小沢氏は、政治資金規正法上「違法スレスレ」(日本共産党市田忠義書記局長)の錬金術をしていた疑惑を持たれ厳しい批判を浴びた。石原氏の言葉どおり、この問題は窮地に陥っていた安倍政権と自民党にとって天佑となり、世論の矛先を小沢民主党に向かわせた。4月 ………
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