復活した強権ロシア「反プーチン」徹底弾圧

日本人記者も負傷したプーシキン広場の過剰警備。与党盤石と見えるのに、なぜそう神経質に。

2007年6月号 GLOBAL

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ロシアのプーチン政権は4月中旬、モスクワなどで反政権デモに対し実力行使し、大量の逮捕者と負傷者を出した。負傷者の中には日本人の記者もいた。プーチン政権が平和的なデモ隊にまで強権を振るったのはなぜなのか。来年3月の大統領選には、どういう影響を与えるのだろうか。今回、治安部隊から弾圧を受けたのは、反プーチン勢力の連合組織「もう一つのロシア」である。ミハイル・カシヤノフ前首相(2000~04年在任)、ガルリ・カスパロフ元チェス世界チャンピオンら、左翼から右翼まで多種多様な人々が参加していて、特別警戒すべき政治団体というわけではない。だが、治安当局は14日のモスクワ・プーシキン広場で同連合が予定していた約3千人の集会を許可せず、治安部隊約7千人を出動させて広場への立ち入りを阻止した。このため広場へ入ろうとした参加者が治安部隊ともみ合いとなり、次々に拘束され ………

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