2007年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
ブッシュ米大統領は3月下旬、米自動車ビッグスリー首脳と会談。ガソリン消費量を現在より2割減らすという新エネルギー政策への協力を求めた。ゼネラルモーターズ(GM)などビッグスリー側は2012年までに生産車の半分を植物から製造するバイオエタノールとガソリンの混合燃料で走行する代替燃料対応車にすると応じた。米国の環境政策は大きく前進するかにみえたが、現実はそう甘くない。バイオエタノールは、将来の環境技術として開発競争が繰り広げられている。クルマ自体は燃料パイプに腐食を防ぐメッキを施したり、燃料の点火タイミングを調整するだけで対応可能だが、難しいのは燃料の製造技術だ。肝心の混合燃料を供給するインフラがごくわずかしか存在せず、米国のエタノール車のほとんどがガソリンで走っているのが現状だ。しかも、このインフラ整備には気の遠くなるような時間とコストがかかり、 ………
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