岡村東商会頭就任の波紋

2007年5月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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御手洗冨士夫日本経団連会長の後継候補とみられていた岡村正・東芝会長(経団連副会長)が東京商工会議所会頭に鞍替えしたことが、経団連関係者にショックを与えている。今年になってから「岡村さんが会議所へ転進するらしい」という噂が絶えなかったが、「財界本流の東芝が浮気をするはずがない」と財界筋は否定的だった。暗中模索だった1年目が終わり、これから求心力をつけて財界を引っ張っていこうとしている御手洗会長にとって大きな痛手であり、今後の経団連運営を左右しそうだ。岡村氏は奥田碩前会長が2年前、東商副会頭から経団連副会長にスカウトしてきた逸材で、当時、経団連に移った岡村氏は東商から激しく罵倒された。にもかかわらず、あえて東商に復帰するのだから驚きである。いかなる心境の変化か。東芝社内には「東京証券取引所のトップを務める西室泰三前会長への対抗心」との見方があ ………

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