2007年5月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
6年近く駐米大使を務める加藤良三氏の後継人事がかまびすしい。谷内正太郎事務次官(63)が本命とされてきたが、ここに来て「家族の都合で海外勤務を希望していない」(政府筋)。しかも、2005年1月に次官に就任した谷内氏はすでに3年目だが、来年3月末まで定年延長が決まっている。 このため、次期駐米大使には、谷内氏と同じく1969年入省の藪中三十二外務審議官(経済担当、59)が急浮上。小泉前政権時代にはアジア大洋州局長として対北朝鮮交渉で「毅然たる態度」を貫き、安倍晋三首相の信頼も厚い。一方で、「チャイナスクール」と呼ばれる中国語研修組と肌が合わない安倍首相は、英語研修組の藪中氏を、あえて駐中国大使に起用するとの観測も流れており、流動的だ。 ………
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