創業の原点を見つめ 「成果至上主義」排す
2007年5月号 BUSINESS [インタビュー]
――4月2日に一斉に行われた新入社員入社式。槍田さんの社長訓示は、ひときわ印象的でした。「三井物産は『正直が馬鹿を見る』会社ではありません。不器用でも遅々とした歩みでも、常に自身を謙虚に振り返り努力を重ねる人間には必ず報いる会社です。金儲けの上手い人間ではなく、信頼され、愛される人間を目指してください」と締めくくった。槍田 弊社は昨年、旧三井物産の創業から起算して130周年を迎えました。27歳にして起業した初代社長の益田孝は全社員に「眼前の利に迷うことなく、遠大なる希望を抱くことを望む」と諭した。「鈍(どん)翁(おう)」と称される創業者の想いは130年を経た今も弊社に息づいています。幾多の困難を乗り越え今日があるのも、この大局観があったればこそ。価値観が多様化するなか、何をもって「良い会社」とするか議論の分かれるところですが、私は常に一貫して「世の ………
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