米ペットフード業界で激震「毒物混入」で訴訟ラッシュ

2007年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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カナダのペットフード大手メニュー・フーズ社が製造、北米一帯に販売するペットフードを食べた犬や猫、少なくとも14匹が相次ぎ死亡。「ねずみ駆除用の毒物が検出された」とニューヨーク州が発表した。同社は缶詰など6千万個以上にのぼる大規模な商品回収を実施、事態収拾に躍起になっているが、飼い主たちの間で不安が広がっているだけでなく、提訴の動きが勢いを増している。同社は昨年12月3日から今年3月6日までに出荷したペットフードの中に含まれる小麦粉グルテンに、肥料として使われていたメラミンの残留を認めた。これを食べた犬や猫は腎不全を起こして死に至った。小麦原料は中国の業者から輸入したもので、アジアの一部地域では使用が認められているが、北米では禁止されており、ペット用品への利用も不可。同社は100近いブランド名で犬・猫用ペットフードを販売、北米のほとんどの食品スーパ ………

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